打ち上げ花火 考察 まとめ

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打ち上げ花火下から見るか横から見るかの個人的な考察です。

全てのネタバレになるので映画を観た後読む事をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この映画は、なずなが拾った玉が、キーアイテム、となっています。

 

なので、その玉に焦点を当てて、説明していこうと思います。

 

玉を使うことにより、もしもあの時こうしていればという、ルートを分岐させることは、できますが、無から有を、生み出すことはできません。

 

なずなが、海辺で玉を拾う前には、なずなの父親が、その玉を持っていた、描写があるので、父親は、それをつかって、ループして、母との駆け落ちを成功させていたと考えます。

 

しかし、関係が悪化し、ルートをもどることなく、離婚しない世界などを、願ったため、居なくなってしまったと、考えられます。

 

居なくなったところに、玉は残り、なずなはそれを拾いました。

 

玉を使って、ループする描写は、典道しか描かれていませんが、典道よりも前に、なずなや、祐介もルート分岐していたと考えます。

 

映画最後に、巨大な玉が、花火として割れた時の破片が、2人の願いで、なずなは東京で典道とのデート。

祐介は、なずなとの夏祭りでした。

なずなの願いは、引越し前に典道と東京でデートすることであり、駆け落ちはその口実です。

母親をビッチと呼ぶなどして、反面教師とするなずなが、駆け落ちしたいといったのは典道を東京に連れて行くためです。

 

典道との水泳勝負の前に、なずな自身、玉を使ってループする、なずなルートが成功しなかったため、典道なら成功させてくれると信じて、最初に戻り託そうと考えたのだと思います。

 

なずながプールサイドで寝ているのは、典道に玉を託すため。しかし、典道よりも先に、祐介のルートが始まります。

 

典道も、なずなが好きなので、勝負前に祐介は典道を応援しようと考えています。

しかし、なずなに祭りに誘われて、考えが変わります。

 

祐介の分岐は、交差点にてハイテンションで、典道と別れてからです。

 

なぜなら、その後に、本編では、典道の家で冷静であるからです。

 

祐介の願いは、なずなとの夏祭りです。

しかし、なずなが祐介を好きでない事と、駆け落ちのために、親に連れ戻される事から抜け出せず、祐介は、典道なら、なずなを救えると考えたのだと思います。

 

最初のルートで、祐介が、なずなは好きではないと言って、典道となずなを会わせるのはそのためです。

 

好きではないといった祐介が、典道ルートに入ると急に変わるのは、玉が自分の手を離れると、その時の記憶はなくなってしまい、典道に抜け駆けされたと感じたためです。

 

典道の願いは、その時々に変わります。水泳の勝負に勝つことや、パンチを避けて電車に乗り込む事です。

しかしそれはルートを選択すれば、可能な事です。

 

典道が、最後に願った事は2人だけの世界でした。

しかし玉では、ルートを戻すことしかできないので、典道となずなは、典道がつくった世界に、跳ばされました。

 

そこで、父親みたく玉は消えた場所から落ちるので、灯台から波に流されて、浜辺に打ち上げられます。そこで花火師に見つかります。

 

花火師は、酔っていたため花火をあげる事しか考えられていない状態。玉もそれに合わせて花火玉の大きさになっていたと考えられます。

 

玉を花火として上げたため、玉は砕けて破片が散らばりました。

 

本来なら閉じ込められるはずだった典道は、玉が割れたことにより現実世界に戻ります。

花火が丸く上がっているのがその証拠です。

 

典道が最後、なずなの願いの破片を見て、海に飛び込むのは、東京で2人でキスしている場面を見て、自分だけでなく、なずなも好きであるとの確信ができたからだと思います。

 

夏休み明けの点呼で、及川なずなは呼ばれず、典道は呼ばれますが、そこにいないのは。皆さんのご想像にお任せしますとのよくあるオチだと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか、個人的には、典道はなずなを追っていて欲しいですが、考えようによっては鬱エンドでもしっくりくるよう作られています。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。ご意見ご感想、ドシドシ受け付けております。また随時、追記していこうと考えています。